気の向くままに

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旅の記録(🇦🇺🇺🇸🇬🇺🇹🇭🇹🇼🇱🇦🇻🇳🇰🇭🇰🇷🇭🇷🇧🇦🇩🇪🇨🇿🇦🇹🇸🇰🇸🇮🇲🇾🇮🇳🇨🇳)と好きなこと

Starbucks卒業 #754 #1582

 

10月21日、2016年の9月から2年ちょっと勤めたスターバックスコーヒーを卒業。

 

 

 

辞める1週間前の出来事。

 

ペストリーケースの前でフードをものすごく悩んでるおばあさんがいたので、補充をしていた僕は今限定のスピナッチチーズのサラダラップをオススメした。「美味しそうね。」と言いつつ悩んだ挙句、彼女はアップルパイとハニーマスタードポークのフィローネを選んだ。両方季節限定のもので、もちろんこちらもオススメだ。

 

時間が経って、ゴミを替えようとフロアに出た時、おばあさんが「全部食べきれなかったよ、、、持ち帰りたいから袋を頂戴。お兄さんがオススメしてくれたのも食べたいから次買うね。」と声をかけてくださった。嬉しいお言葉だ。

 

診察でいらしてると知ったので、「是非是非。次の診察はいつなんですか。」と尋ねると、年明けかなと。驚いた、数日後にまた来ると思って聞いたので、「あ、年明けだともう自分いないんです。来週には辞めちゃうんです。」と言うと、「今度は、どこ(スターバックス)にいるの?」とおばあさん。外国に行く話をすると、人との出会いというテーマのありがたいお話をしてくださった。「またどこかでお会いできたらいいですね。」と言うと、「私はもう歳だからねえ。」と答えるおばあさん。「いえいえまだまだお若いですよ。ピンピンしてらっしゃる。」と、杖をついた方に私は少々過ぎたお世辞を述べてしまった。

 

では、とおばあさんとお別れをすると、元々ゴミを替えるためにフロアに出てきたはずが、お話に夢中になっていたことに気づいた。ああ、来週には辞めるんだなと少ししんみりしては、急いでゴミを替え、ホッコリした気持ちと、時間が押して申し訳ない気持ちでランチ(30分休憩)に入ったのであった。

 

 

 

今でこそ、お客様との会話を自然に楽しんでいた私だが、入った当初は上手くコネクト(よくあるスターバックスの店員さんがするお客様との会話)が出来ず、また先輩方の期待を勝手にプレッシャーと捉え、もどかしい日々が続いた。

「働いてる人みんなキラキラしてるなあ」という思いを入社前から抱いていた反面、コーヒーをただ飲みたくて来店しているだけのお客様に、なぜ話しかけなければいけないのか。勝手にそう捉えては理解出来ない部分があった気がする。先輩方が素敵なサービスを提供している中で、自分とのギャップを感じていた。

 


そんなある日、当時のASMの方とお話する機会があり、「スターバックスコーヒーで働く意味」や「コーヒー1杯による人と人との繋がり」などに共感を覚え、また、"お客様との会話のきっかけづくり"を教えていただき、少しずつ自分の中で考え方が変わっていった。

 


業務にも慣れてきた年明け頃、お客様2人(知らない人同士)と僕の3人で繋がったと感じる瞬間があった。私がバーキャラメルマキアートを作っていた時、別のドリンクを2番目で待っていたお婆さんが、「その上にかかってるの(キャラメルソース)美味しそうね。」と話しかけて下さった。そのドリンクを待っていたお客様も微笑みながら「キャラメルソースは甘くてとても美味しいんですよ。」と。3人でこの甘さを分かち合いながら、少し談笑し、僕はお婆さんのドリンクにもキャラメルソースをかけてあげた。

 

PTR×PTR×お客様でお話することはよくあっても、PTR×お客様×お客様でのパターンは珍しく、お客様との繋がりを強く実感した瞬間だった。”そうか、たったドリンク1杯でも、自分自身の笑顔や親近感で付加価値をつけることで、お客様の日常に小さな幸せや喜びをもらたすことが出来るんだと。” これまでぼんやりと描いていたスターバックスコーヒーで働く人物像がはっきりとカタチになった瞬間でもあった。

この日から僕は自信を持ってオペレーションに臨めていた気がする。僕の考え方を変えてくださった当時のASM、キャラメルソースが好きになったあの時のお婆さんにはとても感謝している。

 

 


初めはレベルアップなんかどうでもよくて、Barista shortのままでいいやなんて思ってたが、後の方になってSSVに少し興味が湧き、もうちょっと早めから意識しとけば良かったかななんて今となっては思ったりもしてる。最初の頃は、学生なのにこんな責任を負ってまで働きたくはないなと、先輩の姿を目にして思っていたが、これもBTをやり始めて、後輩を教育する立場を経験するようになったこと、自信と余裕を持ってオペレーションに臨めていることゆえに、芽生えたことだと思う。この間、最後の人事考課(と言っても辞めるので雑談程度の)があり、入社したての頃の目標を振り返ってみると、「自分自身だけでなく、周りを見れる余裕が欲しい。」と(非常にざっくり)書かれていた。この2年で大きく成長出来たのではないかな、自分を褒め称えたい。

 

 


病院店ゆえに、小さな子どもからお年寄りの方まで、本当に幅広い年齢層のお客様をお迎えする中で、自分はどれだけの人々に一瞬の幸せ、喜びを提供することが出来たであろうか。

退屈な日々を送る入院患者さん、いつも混んでて来る度に疲れてしまう診察患者さん、日々命と真正面から向き合う医療関係者の方、先の見えない研究に没頭する研究者の方、お薬を供給するMRの方、近所で働くオフィスワーカーの方、わざわざ遠くから足を運んでくださる方などなど。沢山の常連さんとお話をする時間は非常に楽しかった。提供する側の私がむしろ元気や心躍る瞬間をもらっていた気がする。

お見舞いに来てる方の愚痴や悩みを聞き、「ごめんね関係ないのに聞いてもらって。でもスッキリした。」と言われたこともあったり、自分が1番辛いはずなのにそれを顔に一切出さず笑顔でいる患者さんがいたり、と病院店ならではの経験も多くあった。自分の接客で#1582を訪れる人々に少しでも笑顔になってもらえたのであれば、この仕事を全うしてよかったと思える次第です。

 

 

 

私は大学に入学した時から、スターバックスで働こうと考えていた。実際にインターネットでアルバイトの応募をしている。しかし、働き始めたのは違うコーヒーショップ。早く働きたかった僕は、ほぼ同時にそのコーヒーショップにも応募していて、スターバックスの面接をする前に先に採用されたので、そっちでスタートしてしまった。

してしまったという表現は正しくないかもしれない。そこで働いた経験、知り合えた人は自分にとって貴重なものだし、そもそも1年生の時からスターバックスを選んでいたら、#1582にはいない。ここで働いた仲間とも出会えてないことになる。だから僕は間違った選択を一切していない。

 

結果が全てだ。そう考える。

人生の選択がその時いいかどうかなんて分からない。結果が出ないと何とも言えない。

プロセスが大事だと言えるのは結果を出した者だけだから。

そう意味では、自分自身いいプロセスを歩めたのではないかと思う。

 

 


男性が少なく(一時は3人)、ほとんどが女性という一見アウェイな環境だったが、一緒に働く仲間は本当に個性が強く愉快な方たちばかりで、皆と過ごした時間はかけがえのないものとなった。正直、アルバイトなのにシフトの契約がしっかりあって、それを守らなきゃいけないし、やる事も多くて時給に釣り合わない感は否めないけれど、やはりみんなスターバックスが好きで、コーヒーが好きで、様々なパッションを持った人たちの集まりなので、純粋に仕事が楽しかった。本当にありがとうございました。

 

 

 

ラスト1週間はOBOGの方から他店舗のPTRさんなど沢山の方々が遊びに来てくださり、素敵なプレゼントを頂き、周りの人たちに本当に恵まれてるなと心の底から感じた。感謝でしかない。

 

 


初めはお客様との会話に苦労していた私だが、気づいたら1日のオペレーションの中で、沢山のお客様と自然にコネクトし、それを楽しんでいる自分がいた。コーヒーの香りがする素敵な空間で、ドリンク1杯を通してお互いに一瞬の喜びを共有できる素敵な仕事であった。以上。

 

プレゼントで貰った好きなお花屋さんの素敵なお花とともに

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